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今回は、みなさんの周りでもどんどん広がっている「キャッシュレス決済」について、特に「クレジットカード」を中心に解説していきます。スマホ決済やICカードなど、現金以外の支払い方法が増えていますが、それぞれどんな仕組みで、どう使い分ければいいのでしょうか?高校生の今から知っておくと、将来きっと役立つ知識をお届けします!
お金の支払い方法の進化
現金からキャッシュレスへの流れ
みなさんは普段、どうやって買い物をしていますか?おそらく多くの人が「現金で」と答えるかもしれませんね。実は日本は長い間、「現金大好き国」として知られてきました。しかし、ここ数年で状況は大きく変わりつつあります。
昔々、人々はモノやサービスの対価として現金(紙幣や硬貨)を使っていました。これは「あなたにこのお金をあげるから、そのお菓子をください」という単純な取引です。でも、現金には「重い」「紛失する可能性がある」「おつりの計算が必要」といったデメリットもあります。
そこで登場したのが「キャッシュレス決済」です。文字通り「現金を使わない決済方法」のことで、クレジットカード、電子マネー、スマホ決済などが含まれます。最近では、コンビニやスーパー、飲食店など、様々な場所でキャッシュレス決済が利用できるようになりました。
世界と日本のキャッシュレス事情
世界に目を向けると、スウェーデンやデンマークなどの北欧諸国では、キャッシュレス決済の比率が80%を超えています。中国でも、アリペイやウィーチャットペイといったスマホ決済が爆発的に普及し、都市部では露店の八百屋さんでもQRコード決済が当たり前になっています。
一方、日本のキャッシュレス決済比率は約30%程度。まだまだ現金派が多いですが、2019年の消費税増税時の「キャッシュレス・ポイント還元事業」や、2020年のコロナ禍をきっかけに、「接触を減らせる」キャッシュレス決済の利用が急速に広がっています。
なぜキャッシュレス決済が広がっているのか
キャッシュレス決済が広がっている理由はいくつかあります:
- 便利さ:財布からお金を出す手間がなく、スピーディーに支払いができます。
- 記録が残る:何にいくら使ったかの履歴が自動的に残るので、家計管理がしやすくなります。
- ポイントやキャッシュバック:多くのキャッシュレスサービスでは、利用額に応じてポイントが貯まります。
- 感染症対策:お金の受け渡しによる接触を減らせるため、衛生的です。
- 紛失リスクの軽減:現金を持ち歩く必要がないので、落としたり盗まれたりするリスクが減ります。
高校生が知っておくべき決済の基礎知識
高校生のみなさんが知っておくべき決済の基礎知識をいくつか紹介します:
即時決済と後払い:キャッシュレス決済には、その場で口座からお金が引き落とされる「即時決済」(デビットカードや電子マネーなど)と、後日まとめて支払う「後払い」(クレジットカードなど)があります。
チャージ型と紐づけ型:電子マネーには、事前にお金をチャージする「チャージ型」(Suicaなど)と、銀行口座やクレジットカードに紐づけて使う「紐づけ型」(QRコード決済など)があります。
決済手数料:お店側は、キャッシュレス決済を導入すると、売上の一部(約3〜7%)を手数料として支払う必要があります。そのため、小さなお店では「現金のみ」というところもまだ多いのです。
クレジットカードの基本
クレジットカードとは何か
クレジットカードは、最も歴史の長いキャッシュレス決済の一つです。「クレジット」とは「信用」という意味で、カード会社があなたに代わって一時的に立て替え払いをしてくれる仕組みです。
例えば、1万円の買い物をクレジットカードでした場合、その場ではあなたはお金を払いません。カード会社が店に1万円を支払い、後日、カード会社があなたの銀行口座から1万円を引き落とします。つまり、カード会社があなたに「信用」を与え、一時的にお金を貸してくれているのです。
クレジットカードの仕組み(後払いの概念)
クレジットカードの基本的な仕組みは以下の通りです:
- あなたが店でクレジットカードを使って買い物をする
- カード会社が店にお金を支払う(店は手数料を引かれる)
- カード会社は毎月の締め日(例:15日)までの利用分をまとめる
- 翌月の支払日(例:10日)に、あなたの銀行口座から利用金額が引き落とされる
この「後払い」という特徴が、クレジットカードの最大の特徴です。現金がなくても買い物ができるため、急な出費があっても対応できます。ただし、この「後払い」が、使いすぎの原因になることもあるので注意が必要です。
クレジットカードの種類
クレジットカードには様々な種類があります:
国際ブランド別:VISA、Mastercard、JCB、American Express、Dinersなど。これらは世界中で使えるカードネットワークです。
発行会社別:銀行系、信販系、流通系、航空系など。例えば、三井住友カード、イオンカード、JALカードなど。
ステータス別:一般カード、ゴールドカード、プラチナカードなど。ランクが上がるほど年会費も高くなりますが、付帯サービスも充実します。
特典別:ポイント還元率の高いカード、マイルが貯まるカード、特定の店で割引があるカードなど。
クレジットカードのメリット・デメリット
クレジットカードには以下のようなメリットがあります:
メリット:
- 現金を持ち歩く必要がない
- 高額な買い物でも対応できる
- ポイントやマイルが貯まる
- 利用履歴が残るので家計管理がしやすい
- 海外でも利用できる
- 紛失・盗難保険などの付帯サービスがある
一方で、以下のようなデメリットもあります:
デメリット:
- 使いすぎてしまう危険性がある
- 支払い遅延すると高い遅延損害金がかかる
- 情報漏洩やスキミングなどのリスクがある
- 年会費がかかるカードもある
- 審査があり、誰でも持てるわけではない
高校生とクレジットカードの関係(親のカード利用など)
「高校生はクレジットカードを持てるの?」という疑問を持つ人も多いでしょう。基本的に、クレジットカードは18歳以上でないと作れません(2022年4月の成人年齢引き下げにより、18歳から作れるようになりました)。また、安定した収入がないと審査に通らないことが多いです。
ただし、高校生でも親のクレジットカードの「家族カード」を持つことは可能です。これは、親のカードに紐づいた追加カードで、利用限度額を設定できるため、使いすぎを防止できます。
また、最近では「プリペイドカード」という、事前にチャージしたお金の範囲内で使えるカードも増えています。これなら高校生でも持つことができ、クレジットカードと同じように使えるものもあります。
電子マネーの世界
電子マネーとは何か
電子マネーは、ICチップやサーバーにお金の価値を記録して支払いに使うシステムです。簡単に言えば「デジタル化されたお金」です。事前にチャージ(入金)しておき、そのチャージ残高の範囲内で買い物ができます。
電子マネーの大きな特徴は「即時決済」であること。使った瞬間に残高が減るので、使いすぎを防ぎやすいというメリットがあります。
代表的な電子マネーの種類
日本で代表的な電子マネーには以下のようなものがあります:
交通系IC:Suica(JR東日本)、PASMO(首都圏私鉄・地下鉄)、ICOCA(JR西日本)など。元々は電車やバスの乗車券として導入されましたが、今ではコンビニやレストランなど様々な場所で使えます。
流通系IC:nanaco(セブン&アイ)、WAON(イオン)、楽天Edy(楽天)など。特定の店舗グループで使いやすいように設計されています。
おサイフケータイ:スマートフォンにSuicaやnanacoなどの電子マネーを入れて使うシステム。財布を持ち歩かなくても支払いができて便利です。
チャージ式と後払い式の違い
電子マネーには大きく分けて2種類あります:
チャージ式(プリペイド型):事前にお金をチャージしておき、そのチャージ残高の範囲内で使うタイプ。Suica、nanaco、WAONなどが該当します。使いすぎを防ぎやすいのがメリットです。
後払い式(ポストペイ型):使った金額を後日まとめて支払うタイプ。「モバイルSuica特急券」や「SMART ICOCA」などが該当します。チャージの手間がないのがメリットですが、使いすぎに注意が必要です。
電子マネーのメリット・デメリット
電子マネーには以下のようなメリットがあります:
メリット:
- 少額決済でもスピーディーに支払いができる
- おつりの計算が不要
- チャージ式なら使いすぎを防ぎやすい
- ポイントが貯まるサービスも多い
- 現金よりも衛生的
一方で、以下のようなデメリットもあります:
デメリット:
- チャージの手間がかかる
- 対応していない店舗もある
- システム障害時に使えなくなる可能性がある
- 紛失時にチャージ残高が戻らないことも
- 複数の電子マネーを管理する手間
高校生におすすめの電子マネー
高校生におすすめの電子マネーは、以下のような条件を満たすものです:
- チャージが簡単:コンビニなどで手軽にチャージできる
- 利用可能店舗が多い:通学路や学校周辺で使える
- セキュリティ対策がしっかりしている:紛失時の対応が充実
- ポイント還元がある:使うほどお得になる
具体的には、Suicaやnanacoなどがおすすめです。特にSuicaは交通機関の利用と買い物の両方ができるので便利です。また、スマホのおサイフケータイ機能を使えば、カードを持ち歩く必要もありません。
スマホ決済の仕組み
QRコード決済の仕組み
最近急速に普及しているのが「QRコード決済」です。これは、スマートフォンのアプリを使って、QRコード(二次元バーコード)を読み取ったり表示したりして支払う方法です。
QRコード決済には2つのパターンがあります:
店舗提示型:お店側がQRコードを提示し、客がスマホでそれを読み取って支払う方式。PayPayなどが代表的です。
利用者提示型:客がスマホにQRコードを表示し、お店側がそれを読み取って支払いを受け付ける方式。楽天ペイなどが代表的です。
どちらの場合も、支払い金額はあらかじめチャージした残高から引かれるか、登録したクレジットカードや銀行口座から引き落とされます。
代表的なスマホ決済サービス
日本で代表的なスマホ決済サービスには以下のようなものがあります:
PayPay:ソフトバンクとヤフーが提供するサービス。多くの店舗で利用でき、キャンペーンも頻繁に行われています。
LINE Pay:コミュニケーションアプリ「LINE」と連携したサービス。友達同士での送金機能も便利です。
楽天ペイ:楽天が提供するサービス。楽天ポイントと連携しているのが特徴です。
d払い:NTTドコモが提供するサービス。ドコモユーザー以外も利用できます。
メルペイ:フリマアプリ「メルカリ」と連携したサービス。メルカリの売上金をそのまま使えます。
スマホ決済のメリット・デメリット
スマホ決済には以下のようなメリットがあります:
メリット:
- スマホ1台あれば支払いができる(財布不要)
- キャンペーンでポイント還元率が高いことが多い
- 送金機能があるサービスも多い
- 利用履歴が自動的に記録される
- 設定次第で少額決済も素早くできる
一方で、以下のようなデメリットもあります:
デメリット:
- スマホのバッテリー切れで使えなくなる
- アプリごとに登録や設定が必要
- サービスによって使える店舗が異なる
- セキュリティ面での不安(パスワード管理など)
- 通信環境がないと使えないことがある
高校生でも使えるスマホ決済サービス
高校生でも利用できるスマホ決済サービスはいくつかあります。ただし、サービスによって年齢制限や本人確認の有無が異なるので注意が必要です。
例えば、PayPayは15歳以上から利用できますが、本人確認をしていない場合は利用限度額が制限されます。LINE Payも中学生以上から利用可能ですが、やはり本人確認なしだと機能制限があります。
高校生がスマホ決済を利用する際のポイントは:
- 親の同意を得る:未成年の場合、親の同意が必要なサービスが多いです。
- チャージ型を選ぶ:クレジットカード紐づけよりも、コンビニなどでチャージできるタイプの方が使いすぎを防げます。
- セキュリティ設定をしっかりする:パスワードや生体認証を設定し、不正利用を防ぎましょう。
- 利用明細を定期的に確認する:思わぬ請求がないか、定期的にチェックする習慣をつけましょう。
キャッシュレス決済を安全に使うコツ
セキュリティ対策の基本
キャッシュレス決済を安全に使うためのセキュリティ対策の基本を紹介します:
- パスワードは強固なものに:誕生日や連続した数字など、簡単に推測されるパスワードは避けましょう。
- 二段階認証を設定:可能であれば、ログイン時にSMSなどで確認コードを受け取る二段階認証を設定しましょう。
- アプリは最新版に:セキュリティ対策が強化されるので、定期的にアプリを更新しましょう。
- 公共Wi-Fiでの利用は避ける:情報が盗まれる可能性があるので、キャッシュレス決済は自宅や携帯電話回線で行いましょう。
- 定期的に利用履歴を確認:不審な取引がないか、こまめにチェックする習慣をつけましょう。
不正利用されたときの対処法
万が一、不正利用されてしまった場合の対処法を知っておきましょう:
- すぐにカード会社やサービス提供会社に連絡:24時間対応の緊急連絡先を保存しておくと安心です。
- 利用停止手続きを行う:被害拡大を防ぐため、すぐに利用停止の手続きをしましょう。
- 警察に被害届を提出:金額が大きい場合は、警察にも相談しましょう。
- 補償制度を確認:多くのサービスでは、不正利用された場合の補償制度があります。条件を確認しましょう。
クレジットカードの場合、不正利用された金額は基本的に補償されますが、届出が遅れると自己負担が発生することもあります。
使いすぎを防ぐ方法
キャッシュレス決済の最大の落とし穴は「使いすぎ」です。これを防ぐ方法をいくつか紹介します:
- 利用限度額を設定:多くのサービスでは、1日あたりや1ヶ月あたりの利用限度額を設定できます。
- チャージ型を選ぶ:後払い型よりも、チャージ型の方が使いすぎを実感しやすいです。
- 利用通知を設定:決済のたびにスマホに通知が来るよう設定しておくと、使った実感が湧きます。
- 定期的に利用明細を確認:週に1回など、定期的に使った金額を確認する習慣をつけましょう。
- 予算を決めておく:「今月のキャッシュレス決済は○○円まで」と決めておくのも効果的です。
家計管理とキャッシュレス決済の関係
キャッシュレス決済は、上手に使えば家計管理の強い味方になります:
- 自動的に記録が残る:現金だと記録が残りませんが、キャッシュレス決済なら何にいくら使ったかの履歴が自動的に残ります。
- 家計簿アプリと連携:多くの家計簿アプリはキャッシュレス決済の履歴を自動取得できるので、入力の手間が省けます。
- カテゴリ別の支出が把握しやすい:食費、交通費、娯楽費など、何にお金を使っているかが一目でわかります。
- 無駄遣いの発見:「この支出は本当に必要だったか?」と振り返るきっかけになります。
ただし、キャッシュレス決済だけでなく、現金支出も含めた総合的な家計管理が大切です。
高校生のためのキャッシュレスデビュー術
高校生が利用できるサービスの選び方
高校生がキャッシュレスデビューする際のサービス選びのポイントを紹介します:
- 年齢制限の確認:未成年でも利用できるサービスを選びましょう。
- 親の同意・管理のしやすさ:親が利用状況を確認できるサービスが安心です。
- チャージのしやすさ:コンビニなどで手軽にチャージできるサービスが便利です。
- 利用可能店舗の多さ:通学路や学校周辺で使えるサービスを選びましょう。
- セキュリティ機能の充実:不正利用対策がしっかりしているサービスを選びましょう。
具体的には、Suicaなどの交通系ICカードや、PayPayなどのチャージ型QRコード決済がおすすめです。
親の同意と管理の重要性
未成年がキャッシュレスサービスを利用する場合、多くのサービスで親の同意が必要です。これは法律で定められた重要なルールです。
また、親と一緒にサービスの利用方法やリスクについて話し合い、使い方のルールを決めておくことも大切です。例えば:
- 月の利用限度額を決める
- 利用明細を親と一緒に確認する時間を設ける
- 緊急時の対応方法を確認しておく
このようなルール作りは、トラブルを未然に防ぐだけでなく、お金の管理について学ぶ良い機会にもなります。
実際の使い方と注意点
キャッシュレス決済を実際に使う際の基本的な流れと注意点を紹介します:
クレジットカード(家族カード)の場合:
- レジで「カードで」と伝える
- カードを提示またはタッチする
- 必要に応じてサインまたはPIN入力
- 利用明細を確認する
電子マネーの場合:
- レジで「Suicaで」などと伝える
- カードをリーダーにタッチする
- 残高が表示されるので確認する
- 残高が少なくなったらチャージする
QRコード決済の場合:
- アプリを起動する
- 店舗のQRコードを読み取る、または自分のQRコードを表示する
- 金額を確認して決済する
- 完了画面を確認する
注意点としては:
- 暗証番号やパスワードは人に見られないよう注意
- 決済完了の確認をしっかり行う
- レシートと利用履歴を照合する習慣をつける
- 残高不足にならないよう、こまめにチェック
将来に向けた賢い利用法
高校生のうちからキャッシュレス決済を賢く使うことで、将来の金融リテラシー向上につながります。以下のような利用法を心がけましょう:
- 計画的に使う:「今月はこれくらい」と予算を決めてから使う
- ポイント還元を活用:お得なキャンペーンや還元率の高いサービスを選ぶ
- 複数のサービスを使い分ける:目的や場面に応じて最適なサービスを選ぶ
- 将来のクレジットカード利用に備える:高校生のうちから責任ある使い方を身につける
- デジタル社会の変化に対応する:新しいサービスにも柔軟に対応できる力を養う
キャッシュレス決済は単なる支払い手段ではなく、お金との付き合い方を学ぶツールでもあります。高校生のうちから正しい知識と習慣を身につけておくことで、将来の選択肢が広がります。
まとめ
この記事では、クレジットカードとキャッシュレス決済の仕組みについて紹介してきました。重要なポイントをおさらいしましょう:
- キャッシュレス決済には、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など様々な種類がある
- それぞれに特徴、メリット・デメリットがあり、用途に応じて使い分けるのが賢い方法
- 高校生でも利用できるサービスはあるが、年齢制限や親の同意が必要なことが多い
- セキュリティ対策と使いすぎ防止の工夫が重要
- キャッシュレス決済は家計管理の強い味方になる可能性がある
キャッシュレス社会はこれからも進化し続けます。高校生の皆さんが今からこれらの知識を身につけておくことで、将来の金融生活がより豊かになるでしょう。
明日からできる簡単なアクションとしては:
- 自分が使えるキャッシュレスサービスを調べてみる
- 親と一緒にキャッシュレス決済について話し合ってみる
- 電子マネーやプリペイドカードから始めてみる



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